「もしかして亜美ちゃんも同じことしたいのか?なら俺が」



「はぁ?バカじゃない?
ふざけるのも大概にしてよ」



言葉きついがそこまで嫌そうには見えない。



これがツンデレってやつなんだろうが、その事実に秀紀は気付くはずもなく……



「だよなぁ。
亜美ちゃんサバサバタイプだからなぁ」



少し落ち込み気味の秀紀に対し、佐野は言葉を詰まらせる。



案外両想いの二人を見るのは結構楽しいかもしれない。



「大雅、亜美ちゃんは好きにしていいって!
じゃあこのままでいる」



「あのなぁ、今日の目的は勉強だろ」



本当の目的は佐野と秀紀のためなのだが、俺たちの方が目立ってどうする。