今だって頭を撫でていると、志乃はだんだん眠そうにうとうとしていた。 それもそのはず。 志乃の朝は俺なんかよりもっと早い。 流石に昼まで俺の母親に作ってもらうのは悪いと気を遣い、昼は自分で作っている。 その上毎日六時きっかりに起こしに来るため、相当早いと思う。 だからこの時間に眠気が襲い、志乃が寝てしまうことだってある。 そうなれば俺も寝てしまう時があり、前に一度それで遅刻したため、今はちゃんとスマホのアラームをセットしていた。