ーーー放課後
「大雅、帰ろ…」
志乃が俺の元にやってきて、今日学校で初めて言葉を交わした。
志乃の顔はやっぱり暗く、声にも元気がない。
いつもは嬉しそうで明るい声だから、違和感しかなった。
「ああ、帰るか」
いつものように立ち上がり、志乃と教室を出た。
隣にいる志乃はいつも以上に小さく感じる。
どこか視線を下に向けている志乃はやっぱり元気がない。
「あー!大雅くんいたー!」
廊下を歩き、そんな志乃の様子を見ていたら、後ろで女の高い声が聞こえてきた。
その声は高く、わざとらしい。
なんとなく誰だか予想がついた。
何かしら俺につきまとってくる女の先輩だ。



