ちょうど片付けを終えると授業が始まる。

授業は好き。だって、誰にも何も言われずに、1人の世界を作ることが出来る。

ただ、眠たい授業ばかりでほとんどが睡眠に変換されている。

それでまた後ろ指を刺されるけど別に気にしない。

私は、他人なんてどうでもいい。
そういうととても冷徹人のようだが、実際そうだ。

私がどれだけ人を視界に入れて、覚えようとしても、脳が記憶するのを拒否している。

意思と体は離別しているから、そうしたくてもどうにもできない。歯がゆい現実だ。

だから他人を理解しようとしても大抵悲しみに暮れて終わる。


そうだ、私は...病気なのかもしれない。

昔、泣きながら調べたような気がする。

「頭 霧がかかる」そんな検索ワード。

出てきた言葉は「ブレイン・フォグ」だそうだ。

読み書き、記憶などが困難で、常に頭がぼーっとしており、目の焦点が合いにくいとか。

当てはまりすぎて笑った。

それは楽しさなんて微塵もなく枯渇したような笑い。
嘲笑でしかなかった。

原因は鬱や自律神経失調症、一般的に障がいを持つ人がなりやすいとか。

独断だからなんとも言えないけど、なんとなくあてはまっている気がした。

ブレイン・フォグになってからは、冷徹人的な考えが徹頭徹尾だった。

自分のことも覚えていない。

まるで、少し前のことでも写真で切り抜いたようにしか思い出せない。

曖昧で揺らいでいる。

悲しいけど、慣れっこだ。
薄幸に浸ってもしょうがない。

それが顕在化すれば痛みなんてなくなってしまう。