「誕生日、覚えててくれたんだ」 私の気持ちがバレてしまったような気がして、慌てて横を向く。 握られた手をほどこうとすると、ぐっと力がこもる。 「今度は、逃がさない」 「…ちゃんと、考えるよ。」 確信めいた笑みを浮かべる彼に、小さな声で言った。 答えなんて、一つしか出ないのは酔っていても明白だけど。 牽制していたのは自分の気持ちのほうだなんて、今更ながら気づいてしまった。 END.