「お待たせしました。ブラックコーヒーになります。
ごゆっくりどうぞ」


2人がけの席
私はコーヒーを頼んだ



「ブラック飲めるんだな
高校の時はミルクないとだめだったのに」




「今いくつだと思ってるの?」



思わず笑ってしまった



懐かしいな
まるで高校時代に戻ったみたい





「まさか子どもが同じ学校に
通ってたなんてね。
それも同じ名前で」



「ほんとだよな。
…元気そうでよかった」




今まで空白だった時間が
埋まってゆく