「懐かしい。頭、撫でられるの」
「よくやってたもんね。」

さっきよりもぎゅうっと抱きしめる。
深呼吸すると胸に広がる悠介の香り。

「大好き…」
「俺も、大好きだよ…」

あたしは絶対離れない。
ううん、絶対離れられない。

「帰ろ、心配される。」
「家は誰もいないけどね。」
「うちの母さんが心配する。」
「そっかぁ」

やっぱりあったかい。
あたしにはやっぱり悠介が必要なんだ。