その時ガラッと扉を開く音が聞こえた。
「莉夢」

「悠介…」
よし…

「あのね…悠介、あたしと別れてほしいの…」
「は…?」
そりゃ驚くよね。
急に別れてほしいなんて言われたら驚くよ。
「悠介、梨久ちゃんが好きなんでしょ?
 最近あたしのこと見てくれなくなってたから。
 辛かったの。あたし、幸せだったよ。
 悠介と出会えてよかった。
 悠介にも幸せになってほしい。
 だから、あたしと別れて友達に戻って…」
「莉夢…ごめんな。
 俺…ちゃんと莉夢のこと見てなかった。
 こんなにいい奴と巡り会えて幸せだったから。
 莉…絵崎ありがとな」
「あたしこそありがとう。
 梨久ちゃんのこと幸せにしてあげて!
 これからも友達としてよろしくね、和泉君」

「「じゃあまた明日!」」

そしてあたしの初恋のストーリーは幕を閉じた。