次の日。
あたしは熱が下がって学校に行った。
いつもより早く家を出て
いつもより1本はやい電車に乗って
いつもより早く学校についた。

学校について、悠介にLIFEした。
彼女としての最後のLIFE。

【放課後、話あるの。いつもの場所で待ってる】
うん。上出来。
送信ボタンをタップする指が震えた。
今さら決意ゆるめるの?
あたしが願うのは悠介の幸せ。
これでいい。

大丈夫。

あたしは送信ボタンをタップした。


そしてついに放課後。

あたしはいつもの場所に向かう。
静寂に包まれたあの場所。

ガラッと扉を開けると本の香り。
そう、ここは図書室。
あたし達の大好きな場所。