呆れ顔の彼に言われ、なんのことか一瞬わからなかったけれど、アッと呟いた。

さっき中庭で寝ていたことをからかわれてる?いや注意されてるのかな。

「口あけてた?うそっ」

思わず口に手をやると、彼がフフって笑う。

「モモちゃん、ガードが甘いから気をつけないと。可愛い子があんなとこで寝てたら危ないよ」

可愛いとか、ちょくちょく彼は言ってくれるけど、そんなの友達の美里が褒めてくれるだけで、全然言われ慣れてない。

お世辞だとわかってるけど嬉しい。