10日間彼氏

「青くん、今日も放課後会える?喫茶店で待っててもいい?」

「うーん、でも今日は遅くなるかも。やる事がいっぱいたまってて」

「遅くてもいいから、待ってる。ちょっとだけでも会いたいから」

彼にゾッコンな私は必死に食い下がる。少しでも会いたかったから。

「じゃあ、待てなかったらいつでも、帰って」

「うん、待ってるから。急がなくてもいいからね」

教室の前でノートを受け取って、彼の去っていく背中をぼっーと眺めていた。

細身で引き締まった体と長い手足に、やはりうっとりする。

ああ、あんな素敵な人が私の彼氏なんて信じられません。

10日間だけだけど。。