「うん」
彼の後を追って並んで一緒に歩く。
こうして校内を並んで歩けるなんて思わなかったな。
だけど、どうして、知っているんだろうか、私のクラスを。
ああ、そっか。ノートに書いてあるからかも。
「青くんのクラスは?」
聞いても、返事は返ってこない。
「あの、あ、あの人は青くんのなんですか?仲よさそうだったから気になって。こんなこと聞いたらダメ?」
きっとこれも、答えてはくれないだろうなと思ったけど、やっぱり聞かずにはいられなかった。
「彼女は、ただの友達だよ。だから泣いたりしなくていいよ」
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