高校生にしては、華やかにきっちりとメイクしていて、髪もしっかり巻いている。服装は華美ではなくすっきりしている。彼女は一目で洗練された女性だと、わかった。

彼と笑顔で話しながら、一緒に一つの本を覗きこんでいる。

彼女が、軽く冗談を言ったのか、彼はなんと、彼女のおでこを軽く指先でこずいたのだ。

「ハハッ、ユリカ、また馬鹿なこと言って」

「もーやだっ。ケイくんったらー」

ビジュアル的にすっごくお似合いのイチャラブカップルに見せつけられて、私の体は固まってしまう。

バサバサッ