「大丈夫?はい水。ちょっと回しすぎたね、ごめん」

ベンチに座り、吐きそうになり青ざめる私に彼はお水を買ってきてくれた。

「ありがと。だ、大丈夫だよ。」

彼は優しく背中をさすってくれながら、さっきのことを何度も謝ってくれていた。

タフな彼は乗り物は得意らしくて、コーヒーカップの前に、ジェットコースターにも、連続3回乗らされていて、私はついに限界がきてしまった。

「乗り物、得意って言ってたから大丈夫かと思ったんだ、ごめんな」

やりすぎたと、彼が落ち込んでいるので、なるべく平気そうに振る舞った。