10日間彼氏

昨日離れた場所から見ていのは、森沢先生であって私の青くんではなかったからかもしれない。

「青くん」

「あ、またそんな泣きそうな顔する」

「え。これ普通の顔だよ」

彼を見て、感激してしまっていたから本当は泣きそうになっていたけど、普通のフリをしたかった。

「本当に?」

「うん、私ってよく泣きそうな顔だねって言われるの。でも今は全然そんなことないよ」

「そっか」

彼はいつものように、眩しそうに目を細めて私を見ている。