10日間彼氏

もしあのメッセージが、なかったら私は最後の日も喫茶店にはいけなかったと思う。

授業が、終わってサークルも休んで一目散に喫茶店に来たら、彼はもちろんまだついていなくて、私はいつもの奥の席に座り、ミックスジュースをオーダーして待つことにした。

多分、今日は最終日だし、森沢先生は、挨拶やら後片付けなんかもあって、ここに来るのは遅くなるかもしれない。

だけど、何時間でも待つつもりでいた。

彼を待つ時間は嫌いじゃなかった。

その間はずっと彼を想っていられるから。