10日間彼氏

私は少し離れたところで、こっそり彼を見つめていた。

これで最後なら、彼の姿をちゃんと目に焼き付けておきたかったから。

彼は生徒の頭をポンポンと軽く叩きながら、快活に笑っている。

それを見て胸がキュッとなるのは、私にもしてくれたことを思い出すからだ。

「青くん」

私はそこから一歩も動けずに、呆然と立ちつくしていた。時のたつのも忘れ、ずっと彼のことを見ていたかった。