10日間彼氏

どんな風に振る舞ったらいいのかわならない。

「どうした?山吹、お前、森沢先生があんまりハンサムだから緊張してんのかー?」

余計なツッコミをいれてくる担任を恨めしく思いながら必死で取り繕うと決めた。

青くんに迷惑が、かからないように。

「私、山吹奈緒です。さ、さっきは保健室まで運んでもらって、あ、ありがとうございまし・・た。すみませんでした」

おどおどしながら、初対面を装う私に、彼は顔色ひとつ変えずに笑いかける。

「森沢です。山吹さんもう体は大丈夫?」

「は、はい」