10日間彼氏

私はその扉の前までゆっくりと移動した。

扉にそっと耳をつけて中の様子を伺う。

あの、いつも青くんと一緒にいる彼女のクスクス笑う声がする。

でも、急にシンと静まりかえってしまい、ドキドキして嫌な予感がした。

美術準備室の扉をゆっくりと押して、狭い隙間から中を覗いた。

ドクンッ

自分の心臓の音にビクビクしてしまう。

もう、私の心臓、そんなにうるさく騒がないで。

「あっ」

2人を見た瞬間小さく悲鳴をあげてしまった。

狭い隙間からは、彼女が椅子に座っている青くんの後ろから抱き付いているのが見えた。