「ありがとうございましたー」
荒木さんここでバイトしてるなんて全く知らなかった。
家に帰ると優希は既に起きていて勉強を始めていた。
「あ、日向ちゃん!おかえりー、どこ行ってたの?」
「優希ごめんね、ただいま!
夜ご飯の買い出し・・・忘れちゃってて買いに行ってたの。」
「えっ、あっ、そうなんだ。
なら声掛けてくれてもよかったのに」
「いや、寝るの邪魔するのもあれだったしね・・・」
それに良かった、誘わなくて。
もし一緒に行ってて荒木さんに優希との事バレたらめんどくさい事になっちゃいそうだから。
「とりあえず手伝うね!最終日だし」
「いいよ!勉強してて」
「日向ちゃんも勉強しないと・・・」
「私は頭いいから大丈夫っ!」
「うわーっ、なんかムカつく!!
・・・まぁでも否定できないね(笑)」
「ふふっ(笑)」
そうして優希は再び勉強を始めた。
もうこれで最後の夜ご飯なんだね・・・なんか悲しいな。
「できたよー」
「はーい」
自分ながら上手くできたと思う。
味は保証できないけど見栄えはすごくいい。
「じゃあ、いただきまーす!」
「いただきます」
「・・・・・・」
「ど、どうかな??」
「・・・むっっっっっちゃ美味しい!!!!!」
「ほっ、ほんとっ?!良かった〜!」
優希の表情を見て安心した。
私もひとくち食べてみた。
「・・・あっ、ほんとだ。美味しいね」
「でしょっ?」
特別美味しいってわけじゃないけど、なんか安心出来る美味しさ。
「・・・ごちそうさまでした」
「洗い物そこ置いといてね」
「お願いします」
「はーい」