日向はキミのもの。














映画館で寝てしまったことがすごくショックって忘れられなかったけど、その後はショッピングモールで、お昼ご飯を食べて家に戻った。




「ふぁ〜っ、疲れたぁ」



「だねー、でも勉強するって約束だよ!優希!」



「分かってるけど、ちょっと寝たい・・・」



「えーっ、もう!

・・・まぁ私も映画館で寝ちゃったし少しくらいならいいっか!」



「よっしゃー!!

じゃあおやすみー!」



「・・・は、はやっ!・・・おやすみ」




目を擦りながら部屋に入っていった優希を横目に私はあることに気がついた。



夜ご飯の買い物をしてない!




急いでカバンを手に取り家を出た。





あんだけ勉強勉強って言ってたのに結局できないじゃん。




家帰ったら二時くらいでしょ、
そこから勉強できたとしても夜ご飯を作らないとだからやばいよ・・・



やっぱり映画なんてOK出すんじゃなかった・・・





カゴにポンポン商品を入れていく。
今日は焼きそばにするつもりだけど、気分的には私の目の前にある冷やし中華だな。


なんてことを考えながらレジに向かう。





「いらっしゃいませー

・・・って、、、吉木さん!!」



「あっ、荒木さんっ!」




目の前には同中だった荒木さんがいた。



「久しぶりだね」



「う、うん」



「この前ゆきほと会ったらしいね!聞いたよ〜」



「・・・あーっ、そうだったね」





ゆきほとは神山さんのこと。


神山さんとはこの前街中で会った。




「てか、吉木さんって自炊なんだー」



「今はお母さんが旅行でいないからっ・・・」



「へぇーっ、でも誰かは家に居るんだね」



「へっ?!」





まさか優希のことバレてる!?

一瞬すごく焦った。



「こーれ、焼きそば二玉あるからさっ」



「あーっ」



「・・・1400円になります」



「じゃあこれで」