日向はキミのもの。













「え、まじか。ごめん」



「あっ、また!!」



「あーうわ、もう言っちゃった!」



「優希ってどっか抜けてるよね」



「それ よく言われる!(笑)」



「ふはははっ(笑)」



「いや、笑いすぎだから!!」





優希解いたら自然と笑顔になれる。


その後もずっとゲラゲラ二人で笑っていた。


楽しい時間は過ぎるのが早いというのは本当みたいで、もう時計の針は11時を回っていた。




「あー、今日は本当に笑ったよー」



「うん、それな!」



「もうこんな時間だし、寝よっか」



「うん」




お風呂も入って、歯も磨いたことだし、
そろそろ眠くなってくる時間。



「優希の寝る部屋はこっち!」



「え、一緒に寝るんじゃないの?」



「はっ?!」




えー!!そんなこと一言も言ってないんだけど!



「うそうそ!

でも、ちょっとは期待してたんだけどな」



「そんなわけないじゃん!」





優希はお母さんがいつも寝ている部屋。

私は自分の部屋で。




「ねぇ、寂しかったら日向ちゃんの部屋行ってもいい?」



「いいけど、そんな幼稚園児みたいなことある?」



「ある!!」



「えーっ、男の子でしょ?もう高校三年生だよ?」



「そんなの関係ない!」



「ほんと子供だね(笑)」



「うん。そーだよ」




いや、そこ認めるんかい!!



ってツッコミいれてやりたくなる。




「じゃ、おやすみー」



「おやすみー」




それぞれの部屋へ別れた。






私はゆっくりと自分のベットへ寝転がった。



お母さんが男の子とお泊まりなんて言うから、最初はどうなるかと思っていたけど、優希だったから本当に良かった。


世間的には少し気まづい関係ではあるけど、私はなんとも思わない。




きっとその関係に慣れつつあるからだ。





そんなふうに考えているうちに私はいつの間にか眠りについた。