日向はキミのもの。














目が覚めると窓から光が差し込んでいた。



朝か・・・

てか、今何時なんだろう。




枕元に置いてある時計を見ると針は7という数字を指していた。



えっ、やばい!寝すぎた!




私は急いで学校の支度をする。


リビングには外国に行くのが不安なのか、ソワソワしているお母さんがいた。




「あっ、日向 おはよう」



「おはよう」





それだけの会話をして、私は洗面所に向かう。
急いで歯を磨いて顔を洗った。




「日向ー」


「ん?」




トースターでパンを焼いている私に話しかける、お母さん。



「一応 美穂さんには この家の合鍵渡しておいたけど、日向と同じ学校みたいだから、帰れるんだったら一緒に帰りなさい」



「えっ、一緒の学校なの?」



「みたいだよ」



「一緒の学校で三年生って知ってる可能性あるじゃん」



「その方が話しやすいし、いいんじゃない?」



「あっ、美穂さんの名字って何?」



「えーっとねぇ、、、なんだっけ(笑)」



「もうぅ、、」




もし、知ってる人だったらどうしよう。

絶対みんなにチクられるよね。


うわーっ、やだぁ






「じゃあ、もう行ってくるね」



「あ、うん!いってらっしゃい!
気をつけてね!」



「日向もね〜!!」




お母さんは重たそうなキャリーバッグを片手に家を出ていった。




一週間もお母さんに会えないかぁ・・・


そんな暗い気持ちになりながらも私は急いで学校の用意を続けた。