日向はキミのもの。











「そんなのもう、気にしてられないよ。



だって、気持ちいつまでも 変なところ向いてたら、何もかも挫折しちゃいそうだし(笑)」





うんうん。と頷きながら聞いてくれる つばさちゃん。




つばさちゃんからしたら、こんな私の話。

きっと、どうでもいいと思ってるはず。




「私だったら、引きずっちゃうよ。きっと。」



「そんな・・・」



「根に持っちゃう性格だから。」






つばさちゃんはそんな風には全く見えない。


明るい天真爛漫な女の子。




「でもそんな時、私を助けてくれたのは・・・」



「えっ、彼氏!??」



「違う!でもある意味 彼氏みたいなもんだね。




勉強君だよ。(笑)」



「べ、勉強君??誰?」



「勉強だよ」




ほんと つばさちゃん可愛い。


おっちょこちょいなところもね。




「あ~っ!そういう意味ね!!」



「ということで、よく根に持っちゃう つばさちゃんは勉強をしましょう」



「ぶーっ!話のもっていき方、上手すぎるよぉ」




再び問題を解き始める つばさちゃん。



「あっ、そこはそうじゃなくて・・・」



「あっー!ありがとう!!」





人からありがとうなんて、今まで言われたこと無かったから、いざ言われてみると恥ずかしくなっちゃうなぁ。





「・・・今日は本当にありがとうね。」



「うんっ!こちらこそありがとう。すごく楽しかったよ!」



「良かった!またよろしくね!」



「うんっ!じゃあね」



「じゃあね~っ」





そうして私の初めての勉強会は幕を閉じた。