「もしかして気づいてなかった?」
「何を?」
「やっぱり・・・
日向ちゃん、私と会ってから今まで1回も笑わなかったんだよ??」
「そ、そうなの???
・・・確かに言われてみれば・・・・・・そうだね」
「でしょ??」
「うん。」
「で、カラオケ行く?行かない?」
「・・・行くっ!!」
「よっしゃぁっ!」
そして私たちは駅前のカラオケに向かった。
「・・・ふぅ〜っ、歌ったよぉ」
「つばさちゃんノリノリだったね。」
「だって、歌うことって楽しいじゃん?」
「うん・・・まぁそうだけど。」
「日向ちゃんも、もっとテンション上げていかないとー!」
つばさちゃんがノリノリに歌っている間、
私はずっと辛かった。
ここのカラオケ、前に優希と2人で来たことを思い出して また辛くなってた。
なるべく思い出さないように・・・
楽しく歌おう!と思ってたけど、やっぱり厳しかった。
「ねぇ、つばさちゃん」
「ん?」
「これからもよろしくね」
「えっ?なに急に」
「私の事よろしくね」
「・・・う、うん。
こちらこそよろしくね」
これからもつばさちゃんを頼るかもしれない。
この先もっと迷惑をかけてしまうかもしれないから・・・。
「だから、つばさちゃんも もっと私に頼ってね。
こんな頼りない感じだけど、話ぐらいは聞くから!」
「うん(笑)ありがとう。」
1人で抱え込まないで欲しい。
いずれ爆発してしまうくらいなら、早めに打ち明けて気持ちを楽にした方がいい。
じゃないと、私にみたいになってしまうから。
