日向はキミのもの。












「うーん。疲れたぁ」



「つばさちゃん。まだ1ページしかやってないよ。」



「そうだけどね、みんながみんな日向ちゃんみたいな人じゃないのっ!」



「まぁ・・・」




今はつばさちゃんと約束通りカフェで勉強中。


つばさちゃんは疲れちゃって1ページでほぼノックアウト状態。



「よし、まだやるぞ!!」


「うん」




さすがに1ページじゃ、終われないよね。




「・・・この問題解いてみて。」



「えぇっ。うん」





うーん。と悩みながら、つばさちゃんは問題とにらめっこする。




実はこの問題、中学校2年の問題。連立方程式だ。



これ解けないのに、どうしてこの高校に入れたのだろう。


この高校は他県でも有名な学校。


偏差値も非常に高く、進学率は毎年 すごく高い。


それに超有名大学への進学率は半端じゃないらしい。





「・・・勉強嫌い?」



「うんっ!!」




いや、その自信どこから湧く?




「じゃあなんで、ここの高校入ったの?」



「あのねぇ、私 吹部なんだけど 推薦きちゃったの!」



「す、推薦!?」



「うん!凄いでしょ?」



指でピースサインを作るつばさちゃん。
なんとも言えない可愛さだ。




「なんの楽器?」



「アルトサックスだよっ」



「そうなんだっー」



「アルトサックス知ってる?」



「うん!私、中学時代は吹部入ってたの」



「えっ、そうなの???意外だなぁ・・・っ」





私は実は吹部に入ってた。けど、1年の冬に辞めた。



理由は・・・・・・





「けど、いじめられたからやめちゃった・・・」



「・・・い、いじめ?」



「私 クラリネットだったんだけど、メロディ吹いてたら ところどころ間違えちゃって、同じパートの子達に怒られた。それで、『やめろよ』とか言われちゃって、挫折しちゃったんだ。」




「そう・・・だったんだ。」





って、私また暗い話してる。




「日向ちゃんはすごいね」


「えっ?」


「1年の冬に辞めて気持ち、切り替えられるなんて」


「・・・・・・」


「だって、もう気にしてない。話し方じゃん!」