日向はキミのもの。












それからはというと、いつも通り・・・




というわけにもいかなく、
あれからずっと 神山さんと荒木さんにいじめられていた。



ものを隠されたり、机に落書きされたり・・・






そして、次第に関係のなかった人達まで私を敵対視していた。





部活のみんなだって、
今まで少し間違えたぐらいじゃ何も言ってこなかったのに、急にきつく当たってきた。



「吉木さん!何度言ったら分かるの??



あんたなんて、この部活にはいらない!!
早く辞めて!!!」




副部長であり、私と同じクラリネットパートの
西嶋さんが誰もいない音楽室でこんなことを言ってきた。




「そ、それは・・・」






バチンっ、と高い音がなったとともに
徐々に熱くなっていく私の頬。




「今週中までに退部しないと、
もっといじめるから。」






そう言い残して、西嶋さんは後にした。





なんで、私はこんなことをされないといけないんだろう。



どうして、こんな運命なんだろう。







最悪だ。











そして、次の日

私は吹奏楽部を退部した。







退部してから変わったこと。

それは圧倒的にいじめが少なくなり、気が楽になった。





今まで毎日 何かをされてきたが、
今では あんな大胆なことはしてこなくなった。






そして、月日は刻々と過ぎていき、
中学を卒業。



高校へと向かった。







高校は同中の少ない学校を選択した。





平和な生活。
何事も起きることがなく、そのまま 3年生になったのだ。