日向はキミのもの。












あれから刻々と月日は流れ去った。




「明日から夏休みだ。いつも言う通り、事故等には気をつけるんだぞ!


お前らは受験生なんだから自分の体と相談して生活するように!」




「もー!せんせーー!!


受験ってワード出さないでくださいよぉぉ!」




有田さんが先生に一生懸命 訴えかける。




「あー、ごめんごめん(笑)



でもしっかり意識を持ってもらわないと!」



「分かってますぅ!この夏休み勉強だらけの生活なんだから、もう懲り懲りです。」



「そうだな・・・。まぁ勉強も頑張るように。と言っておこうか」



「先生は私たちを合格させる気はあるんですか?!」



「もちろんあるに決まってるだろ!!」



「なんか、適当に聞こえるよね」


「それ!」


「まじありえんてぃ」





口々に女子達が喋る。

優希はというと・・・。





「ゆ、優希?」


「んん〜っ」






寝てるーーーーー!!!



これこそ、ありえんてぃ・・・






私は優希の方を揺さぶる。

すると 10秒してほどだろうか。思ったよりも早く目が覚めた。




「優希!ホームルーム中だよ!


まだ寝ちゃダメ!」



「んあっ?ほーむるーむ?」





まだ頭が起きてない・・・。



「もう!こうなったら!」



私は軽く優希の頬を叩いた。




「いてっ!

くわぁぁー、日向ちゃんのビンタいたぁい」



「だって寝てるんだもん!!」



「起きてるしぃぃ」



「どこがよ!」



「喋ってるってことは起きてるってこと〜」



「頭が起きてませんでした〜!」



「起きてたわっ」






私達は先生の話なんて聞かないで言い合いしてしまっていた。