お昼休み。
いつも通り、つばさちゃんとお弁当を頬張る。
「てかさぁー、前から思ってたんだけど、それ毎日自分で作ってるの?」
「そうだけど・・・」
私のお弁当を指さし、首を傾けながら聞いてくる つかさちゃん。
「何時に起きてるの?」
「んー、家から学校まで遠いし・・・
4時くらいかな?」
「はやーい!」
「つばさちゃんは??」
「私は、お母さんに作ってもらってるから
5時30分ぐらい!!」
「つばさちゃんも家遠いんだっけ?」
「うん!1時間ぐらいかかる!」
「私と同じぐらいだね」
「そうなの???!」
「うん」
私の家は電車で片道 1時間10分ほど。
すごい山奥にある。
お年寄りの町で人も少ない。
そのため隣の家同士すごく仲がいいのだ。
「1回行ってみたいなぁ〜、日向ちゃんの家!」
「ダメだよー私の家 散らかってるんだから」
「いいじゃん、いいじゃん!」
この前、優希には家に来ていいって言ったけど
そんなこと忘れちゃってて、
つばさちゃんには断っちゃったなぁ。
「それより、つばさちゃんの家の方が気になるな!」
「私の家こそ汚いよ!」
「・・・いやいや、綺麗じゃん」
急に低いトーンの声が聞こえた。
「ん?誰?」
つばさちゃんの後ろに立っていたのは
たけちゃん(?)だっけ?
的な感じの名前の人。
「俺だよ!おーれ!」
「もしかして、たけちゃん!?」
つばさちゃんは満面の笑みで後ろを振り返った。
「うわっー!たけちゃんじゃん!」
「さっきぶり」
「さっきぶりー!」
つばさちゃんいつもよりも更に輝いて見える。
私といる時はニコニコスマイル
でも、今はキラキラスマイルだ。
今までずっと、つばさちゃんの いつもの笑顔で満足してた。本当に笑ってくれてる思ってた。
