「恋の魔法をかけてあげる〜〜〜」
「ほいほいほいほい!」
合いの手まで入れてくれてるけど、電話してなくない??お腹すいたんだけど。
そんなことを考えながら歌っているとまさかの点数だった。
「93、、、」 「93!??」
絶不調だ。
「すごいじゃん」
「そうかな?」
「うん!」
先程85点を出していた優希からすれば上手いのかもしれないけど、いつも95点以上を出す私からすれば下手だ。
「始まる前に下手だって日向ちゃん言ってたのに上手くない?」
「家にカラオケの機械あるからね」
「えっ、毎日できるの??」
「うん」
「じゃあ、今度 日向ちゃんの家行きたいな!」
「・・・はっ?」
「ダメだよね〜」
「・・・
いや、
別にいいけど?」
「えっ、まじ!????」
「う、うるさい」
「ほんとほんと!??」
「家族がいないときならね!」
「やった〜!!!」
今まで人なんて家に呼んだことなんて一度もない。
なのに、そんな私が人を・・・男性を!!家に呼ぶなんて、どうしたものなのか。
「それより、早く注文してよね?」
「あーっ、ごめん!」
