日向はキミのもの。











「こ、・・・ここは?」


「ゲーセンだよ!」


「ゲーセン・・・?」





「・・・もっ、もしかして!日向ちゃんゲーセン知らないの???」




ゲ、ゲーセン??

聞いたことない・・・!!!




「え、えっとね?・・・そりゃあ

・・・知ってるよ? あははっ・・・(棒)」




「・・・いや、知らないでしょ?」




「し、知ってるもん!」



「じゃあ、なんのことか説明して」



「知りません。」





くそっ、バレた。




「ゲーセンっていうのはね、UFOキャッチャーとかメダルゲームとか、ある所なんだよ!」



「それって、ゲームセンターのこと?」



「そうそう!


それの略がゲーセン!」



「それなら知ってるよー!! ・・・もうっ、早く言ってよ!」



「ごめんごめん(笑)」





私はゲームセンターには行ったことがない。
前を通ったまでだ。




入りたいとも思ったことがない。
家柄そういうのは全く興味がないのだ。






「じゃ、行こっか?」



「・・・・・・」



「日向ちゃん?」



「・・・はっ、はいっ!!」



「べ、別に嫌ならいいんだよ?」



「何が!??」



「ゲーセン、入りたくないならいいよ?ってこと。」



「あーっ・・・」






正直入りたくない。
以前、前を通ったとき誰かがゲームセンターから出てきた。その時にすごく中がうるさかったから、正直あまり行きたくない。




でも・・・


「・・・どう?」




優希がすごい優しい目で私のことを見つめてくるから断れない。




「・・・い、行きますっ!」




「やっっったー!!!!!」




「わっ・・・!ゆ、優希やめてよね?ここ人多いんだからっ!」




道のど真ん中で抱きつくのは、いくら優希でもご勘弁だよ。




「あー、ごめんなさい」



でも、喜んでもらえて良かったよ。