「すみません、松田さん。 頼まれて頂いてもいいですか? ちょっとこちらからも、事務の方に お渡しするものがありまして。」 すると、松田さんは ニコッと笑って答えてくれた。 「構いませんよ。そのつもりで来ましたし。」 良かった! 「ありがとうございます! じゃあ、ちょっと取ってきます。 すぐ戻りますので、少々お待ちください。」 そう言ってカバンと頂いた資料を持って 部屋を出ていこうとした。 すると、松田さんが立ち上がった。