そのまま、全然頭を上げないハルくん。 本気で心配になって、 顔を覗き込もうとして近づいた。 「ストップ!」 ーーえ? ハルくんの声で私は足を止める。 「ゆい、そこの引き出し開けて。」 急に、ハルくんがそんなことを言う。 具合が悪くて薬でも取ってほしいのかと思い 言われるがままに、 ハルくんが指差す引き出しを開けた。