少年と少女がうまくいったことは、すぐに村中に知れ渡った。 すれ違う人みんなに祝福されて恥ずかしいと嘆きつつも、2人は幸せの絶頂だった。 少年は少女に指輪を贈った。 少女は少年に首飾りを渡した。 春は桜の下で花見をし、夏は小川で涼み、秋は美味しいものをたくさん食べた。 冬は一緒に雪合戦をしようと約束をした。 …少年が病に倒れたのはそんな秋の終わりのことだった。