時が経って、少年が少女に想いを告げたのはある春の日だった。 村一番の桜の大木の下で少女にいった。 -きっと気づいてると思うけど、君のことが好きだよ 桜の花びらがひらりと舞った。 少女はにこりと笑う。 -わたしも好きだよ。言ってくれるのを待ってた あと少し遅かったら私から言ってたよ、と少女がころころ笑う。