それから2人は、失ってしまった時間を埋めるように2人の時間を増やした。 まるで引き離されると死んでしまうとでも言うように。 少女が側につくようになってから、少年の病状も安定した。 2人の間には、どこか儚い、それでも穏やかな時間が流れ出した。