次に向かったのは北にある霊山だった。

修行僧がよく修行に訪れると言う有名な山で、かなり険しいと言うが、ためらうことなく少女は向かう。

途中ですれ違ったおばあさんが着物をくれた。

どうやらずいぶんボロボロだったらしい。

気づけば西の村の滝を出てから何も食べていなかったし、身なりにも全く気を使っていなかった。

おばあさんに礼を言って、食事処による。

小さな団子とお茶を飲んだ少女はほとんど休むことなく霊山へと歩みを進めた。