『健ちゃん二十歳の誕生日おめでとー！乾杯！』


みんなで一斉にグラスをぶつけてお祝いの言葉を言っている時だった。



ガチャン。


ドアの開く音がしてみんなが一斉に見る。
３人の人が入ってきた。


『おっ！やってんじゃん♪』

『来るのおせーよ！先に始めたぞ』


今日のパーティーを計画してくれた大学の友達らしい。


『これお土産〜』


茶髪の人から受け取った袋には大量のお酒が入っていた。


『お前高校生いんのにこんなもん持って来んなよ』


呆れた風な健ちゃんをよそに茶髪の人はあたし達を見て


『大丈夫だよなぁ？』

にっこり微笑んでいたけどなんとなく嫌とは言えない空気を出していて頷くしかなかった。

健ちゃんはため息をつきながら飲み過ぎないようみんなに注意した。