俺はある日、抗争に向かっていた。目の前から蛇行運転する軽トラが向かってくる。やばい。そう思った時には遅かった。俺は軽トラに跳ねられ、第4頸椎を損傷して、寝たきり。

「空乃、俺の事なんかほっとけよ」
「健、何バカな事言っとんの。ほっとける訳ないやん」
「健、話がある。空乃ちゃんにも聞いて欲しい」
「何や、親父」
「組の事なんだが、この人が継いでくれる事になった」
入ってきたのはかなりのイケメンで強面やった。
「えっ、きょーちゃん?」
「久し振りやな、空乃」
「空乃ちゃん、この人の事知っとるんか?」
「はい。実の兄です」