そして、勇気が出せずそのまま卒業式を向かえてしまいました。

「ゆう!!今までありがと、これからはライバルだけど、帰ってきたら遊んだりしよーね!」

「うん!今までありがと!」

バスケ部ともバラバラになるんだ。

「ゆー、高校でもよろしく(笑)」

そ、唯一一緒なのが、岡いちか。

「うん、よろしく(笑)」

「ゆー、今までありがとな、お前がいてくれたから俺ずっと学校生活楽しかったよ。帰ってくる時は連絡しろよ。」

「うん、春くんがいてくれたから色々頑張れた。ありがとう。」

春くんは、橋本春。私の幼馴染。モテモテだけど彼女は作らない主義らしい。毎日一緒に登下校して、毎日一緒に話して、ご飯食べて、遊んで、でも、意地悪で、時々優しい春くん。だいすき!!

「春くん、ほんとにありがと。大好きだよ(笑)」

春くんは、顔を真っ赤にして言った。

「そんな言葉他の奴には簡単に言うなよ。」

「言わないよ。好きな人にしか。(笑)」

「がんばれ、ゆう。」

「うん。」