平成最期の夏僕は君と出会った

それに対して女性は笑いながら
女性 いえ、別に変な事ではなくて慌てて言うからなんかおかしくて。
疾風 あっ、いや、そのー。
急に恥ずかしくなり顔を赤くする疾風
するとまた笑う女性少し間をあけてから手を差し出してくる
疾風はなんだろうと首を傾げてると
女性 タオル、タオル貸して頂けませんか?とマスク越しではあるが満面の笑みを浮かべているのが目を見ればわかった。
その目に引き込まれるようにタオルを渡す
女性 ありがとうございます!となんのためらもなく体を拭く女性

疾風はなぜかドキドキしながらその光景を黙って見ている
すると女性が唐突に
女性 名前!名前なんて言うんですか?
疾風予想外の質問に慌てて
疾風 疾風…夏木疾風、です
女性はその名前を反芻頭の中で繰り返しながら
女性 とてもカッコいい名前ですね!
疾風 ありがとうございます!俺もちょっと気に入ってるんです。ただ、名前負けしてますけど…あなたの名前は?
と聞こうとした瞬間食いぎみに
女性 奈帆!私の名前は土井奈帆…です!と少し大きめの声で女性は答える。
疾風 奈帆…土井奈帆と何処かで聞いたことのある名前だとかんがえてると女性がマスクをいきなり外した
その顔を見た瞬間今までに出したことのない声で叫ぶ

疾風 あーーーーーー!雑誌の人!浜辺のワンピース!
と声を荒げる
奈帆お腹を抱えて再び笑う
奈帆 週刊誌の写真みてくれたんですね。ありがとうございます。

疾風 は、はい。でも、あんまりなんて言うか…その。
奈帆 なになに〜?
疾風 やっぱり何でもないです。
奈帆 えーーー、行って下さいよ!怒らないんで。
疾風申し訳なさそうに答える
疾風 その、あんまり知らないってていうか…知らないです!あなたのこと!さっきバイト先で初めて見たっていうかなんていうか…
奈帆 そうなんですね!じゃあ、ラッキーですね!
疾風 えっ?

奈帆が空を見上げて