異世界ピエロに恋した私。

初めの方からずっと疑問に思っていることがあった。

「どうして貴方は、私が別世界から来ていると知ってたの?」

そんな言葉に肩を揺らすほどの反応を見せるカルルト。
そして体を反転させ、やっと目が合ったと思えば鋭く睨まれる。

「だっておかしいじゃない。
私は初め1度も"異世界"と口にしてないのに貴方は口にした。
例え私が"ここはどこなのか?"という表情をしていたとしても、普通なら街の名前とか言うはずでしょ?
それをわざわざ"異世界"って言うなんて明らかにおかしい話」

『ここは嬢ちゃんが住む世界とはまた違う別の世界...ように異世界ってやつだ』

確かに彼はこう言った。
口を開こうとしない彼に無理やり情報を吐かせようと、距離を縮めていく。

「ねぇ、貴方は...」

『私がこの世界に来た理由がわかるんでしょ?』

そう言おうとした時だ。

ガチャッ

部屋の扉の開く音がしたのだ。