異世界ピエロに恋した私。

「馬鹿野郎、これは化粧じゃねぇ素の肌だ」

「素の肌?」

疑問を含めたように言葉を口ずさむと、カルルトは企みの笑みを浮かべて近くの花瓶を手にする。
そして、何を考えているのか頭上に花瓶を移動させ口の部分を下に反転させた。

ビシャ!

重力には逆らえず、中の水がカルルトの全身にかかり、濡らした。

「ちょっと何やってるの!」

近くに掛けられていたタオルを手に取り、素早く濡れた箇所を拭き取る。
その時、違和感を感じた。

「あれ?」

化粧だと思われた場所を拭いても、タオルに色が付かないのだ。
いくらゴシゴシと力強くしても色は付くことはない。