異世界ピエロに恋した私。

「...よし、はい終了お疲れ様」

パンと手を鳴らして合図をして引き出しを元の位置に戻そうと立ち上がる。
タンスの前にたどり着き、空間のある所にはめ込んだ。
ピエロに視線を向けると、いつの間にかL型のソファに体を預けていた。

『その多くの怪我はどうしたの?』

そう聞こうとしたが野暮だと思い、開こうとしていた口を閉ざす。

「その怪我はどうしたの?ってか?」

あまりに的確過ぎる言葉にさすがに反応せざるおえず、持っている包帯を落としてしまった。
コロコロと左右に動く包帯は、私の困惑心を表現しているようだ。

「どうしてわかるの?」

ここまで的確に当てられると逆に何かあるのではないかと疑ってしまう。
するとピエロは立ち上がったと思えば、私の目の前までやって来た。
そしてニヤリと笑みを浮かべると、ギュッと私の頬をつまんできた。

「表情に出てるぜ、嬢ちゃん?」