異世界ピエロに恋した私。

「この引き出しの中!」

タンスの引き出しを引くと、そこには大量の包帯と消毒液などの治療物が多々入っていた。
中には包帯に血が付着しているものも。
個々持っていくのも時間がかかると思い、引き出しごと持ってピエロの元へ向かう。

「おい、治療ぐらい1人で出来る。
人間のお前にされるほど俺は落ちぶれちゃいねぇ」

ピエロの言葉を無視して、近くにしゃがみこんで治療の準備をする。

「ご主人、そんなこと言わずにこの人の治療を受けましょう?」

「リグナ...」

「その通りよピエロさん、この怪我の位置や数、貴方1人じゃ治療は不可能。
はい、しみるかもしれないけど我慢してね」

消毒液をつけたコットンを怪我の位置に当てていく。
ピエロもリスの言葉があったからなのか、大人しく治療を受けた。