異世界ピエロに恋した私。

キィー...バタン

扉の開閉の音が聞こえたと思えば、リスは話の途中にも関わらず扉の方へと走ってしまった。

「ご主人!?」

リスの大声が聞こえ、急いで向かうとそこには扉に背を預ける状態で倒れ込むピエロがいた。
しかも所々怪我をしている。
ピエロの近くにしゃがみこみ、体に触れようとすると手で弾かれた。

「触れるな」

警戒するような目で見られるがこのまま怪我を放置するわけにはいかない。
ピエロの肩の上で様子を心配しているリスに声をかける。

「救急箱はどこ?」

「こ、こっち!」

リスは私の肩に乗っかると指で方向を示す。
その指される方向へどんどんと足を進めていく。