「そう、あれ。成実は今までは、告白すれば?って促してもウジウジしてるだけで、その間に好きな男の子を他の子に取られちゃうから告白したこともないし、今回も同じだと思ったの」
「でもどうして?」
「須藤君、女の子に手ばっか出してるって噂聞いたの」
確かによく女子といる。
でも噂にまでなっているのは知らなかった。
「成実に言っても『瑞季ちゃんの黒い噂は嘘だったじゃない。自分で見たものを信じる』の一点張り」
「でも、ただの噂かもしれないし……」
「いつも女の子に声かけてる男の子を見てもそう言える?」
……確かに。
私も第一印象でチャラそうって思ったくらいだ。
実際成実ちゃんが告白したきっかけも他の女の子と話していたからで。
それに人の見た目は九割って本もあるくらいだし?
「で、でも、成実ちゃんのこと大切にしてくれるかもしれないし……」
「そうなんだよね。これは私の迷惑なお節介。それに私だって成実を応援してあげたい。だから複雑な気持ちなんだ……」
紘子ちゃんは不安そうな顔をした。
二人がそんな話をしていることに全然気が付かなかった。
少し寂しさを感じたけれど、二人は中学からずっと仲が良くて、私とは一ヶ月の付き合いも無いから当然なわけで。
紘子ちゃんは成実ちゃんに傷付いて欲しくない一心で自分を悪役にしたんだろうな……。
紘子ちゃんのためにも、アツヒロ君には成実ちゃんを大切にしてあげて欲しい。
この心配が無意味になるように……
「でもどうして?」
「須藤君、女の子に手ばっか出してるって噂聞いたの」
確かによく女子といる。
でも噂にまでなっているのは知らなかった。
「成実に言っても『瑞季ちゃんの黒い噂は嘘だったじゃない。自分で見たものを信じる』の一点張り」
「でも、ただの噂かもしれないし……」
「いつも女の子に声かけてる男の子を見てもそう言える?」
……確かに。
私も第一印象でチャラそうって思ったくらいだ。
実際成実ちゃんが告白したきっかけも他の女の子と話していたからで。
それに人の見た目は九割って本もあるくらいだし?
「で、でも、成実ちゃんのこと大切にしてくれるかもしれないし……」
「そうなんだよね。これは私の迷惑なお節介。それに私だって成実を応援してあげたい。だから複雑な気持ちなんだ……」
紘子ちゃんは不安そうな顔をした。
二人がそんな話をしていることに全然気が付かなかった。
少し寂しさを感じたけれど、二人は中学からずっと仲が良くて、私とは一ヶ月の付き合いも無いから当然なわけで。
紘子ちゃんは成実ちゃんに傷付いて欲しくない一心で自分を悪役にしたんだろうな……。
紘子ちゃんのためにも、アツヒロ君には成実ちゃんを大切にしてあげて欲しい。
この心配が無意味になるように……