一期一会

成実ちゃん……自分はアツヒロ君と二人きりは気まずいって言ったのに私達は良いわけ!?
中原君だって迷惑するとか考えないの!?

しかも中原君、さっき溜め息ついてたよ……。
私と二人きりは嫌なんじゃ……。


あぁ、もう…何でこんなことするのかな……。


皆の行動に頭を抱えたくなった。


「ま。そのうち戻ってくる」


狼狽える私を余所目に中原君はいつも通り。


……もうやけくそだ。


「そうだね。歌って待っていようか」

笑って答えることにした。


こうなりゃ、平然とカラオケを楽しんでやる。

というか、歌っていないとやっていられない!


歌っていれば無心になれると気付いたが、中原君は何も歌わずただ私の歌を聴いているだけ。

まさに一人カラオケ状態。

一人カラオケなんて行かない私は、一人だけ歌っている状況が次第に気まずくなってきた。