そこには中原君が立っていた。

「他にも誘ってワイワイやれば良いじゃん?」

中原君は再び言った。
きっと偶然通りかかり、成実ちゃんが話して…いや、叫んでいたのが聞こえたのだろう。
会話は把握しているようだ。


「中原様……!救世主!!」

成実ちゃんは手を合わせて中原君を拝んでから、

「ってことで、二人も来てね!」

ニカッと私達に笑顔で言った。


そうなると、中原君と休みの日にも会えるんだ。

彼はどんな服を着てくるだろうか。
スタイル抜群だから、きっと何着ても似合うんだろうな……

いやそれより、

私、何を着ていこう!?

ジーンズは……
手抜き感満載だな……。

ミニスカートは……
張り切ってる感あるし…しかも普段履かないし……。


先程の二人のやり取りなどすっかり忘れて、着ていく服の脳内会議を始める現金な私。