「瑞季ー。欲しいもの見つけた?」

そこに成実ちゃんがやって来た。
成実ちゃんはもう消しゴムを買ったようで手に小さな紙袋を握っている。

「あ、うん」

「じゃあ、そろそろいこっか」


会計を済ませると、帰ることに。
中原君の駅は私とは反対方向で、夏に有名な花火大会が行われるところだった。


今日は沢山彼のことを知れたし、嬉しい事があったなと電車に揺られながら少し笑みが溢れた。


また今日みたいに皆とどこかに行けたら良いなと胸を踊らせながら家へと向かった。




数日後、私はピザ屋さんにアルバイトの面接に行き、採用された。

初めてのバイトで緊張するけれど、お金を貯めて携帯買うために精一杯頑張ろうと思った。